原材料についてmaterials
- 沈香じんこう/ジンコウ/Agarwood
- 白檀びゃくだん/ビャクダン/Sandalwood
- 甘松かんしょう/カンショウ(カンショ)
- 丁子丁字/ちょうじ/チョウジ
- 零陵香れいりょうこう/レイリョウコウ
- 桂皮けいひ/ケイヒ
- 大茴香だいういきょう/ダイウイキョウ
- 山奈さんな/サンナ
- 排草香はいそうこう/ハイソウコウ
- 乳香にゅうこう/ニュウコウ
- 藿香かっこう/カッコウ(藿は草冠に霍)
- 安息香あんそくこう/アンソクコウ
- 木香もっこう/モッコウ
- 貝香かいこう/カイコウ
- 龍脳りゅうのう/リュウノウ(竜脳とも言う)
- 麝香じゃこう/ジャコウ/musk
- 薫陸くんろく/クンロク
- 龍涎香りゅうぜんこう/リュウゼンコウ
貝香かいこう/カイコウ
貝香は甲香ともいい、ホラガイ、テツボラ、ヤコウガイ等の他、タニシ属、バイ属、サザエ属等種々の巻き貝の殻口を閉じる蓋を細かく砕いたもののことである。特定の巻き貝から作られるというよりは、大型の巻き貝のものであればよいとされている。現在日本で薫香料用に貝香として利用されているのは主にアフリカ産の貝から作られたものである。
貝香自体を燃やした時に出る匂いは、貝に付着している微量の蛋白質が燃える匂いであり、あまり良い匂いとは言い難いが、保香効果があるとされており、薫香料としては広く用いられている。貝香の主成分は炭酸カルシウムであるが、炭酸カルシウム自体は燃やしても匂いはない。
医薬品としては日本で使用されることはないが、中国では炭酸カルシウムの制酸作用を期待して、胃腸薬等に使用されることもあるらしい。
Kaiko (Cuddy Shell)
The powdered operculum of large, spiral shells, delivered from Africa.
It is occasionally used as medicine to aid digestion in China as well.