原材料についてmaterials
- 沈香じんこう/ジンコウ/Agarwood
- 白檀びゃくだん/ビャクダン/Sandalwood
- 甘松かんしょう/カンショウ(カンショ)
- 丁子丁字/ちょうじ/チョウジ
- 零陵香れいりょうこう/レイリョウコウ
- 桂皮けいひ/ケイヒ
- 大茴香だいういきょう/ダイウイキョウ
- 山奈さんな/サンナ
- 排草香はいそうこう/ハイソウコウ
- 乳香にゅうこう/ニュウコウ
- 藿香かっこう/カッコウ(藿は草冠に霍)
- 安息香あんそくこう/アンソクコウ
- 木香もっこう/モッコウ
- 貝香かいこう/カイコウ
- 龍脳りゅうのう/リュウノウ(竜脳とも言う)
- 麝香じゃこう/ジャコウ/musk
- 薫陸くんろく/クンロク
- 龍涎香りゅうぜんこう/リュウゼンコウ
丁子丁字/ちょうじ/チョウジ
丁子(ちょうじ/チョウジ)※丁字とも言う
丁子はクローブ・丁香とも呼ばれ、フトモモ科の常緑樹 Syzygiunm aromatica のつぼみを乾燥したものである。
丁子は熱帯アジアのモルッカ諸島原産だが、スパイスとして古くから有名で、マゼランの世界一周航海も実はこれらのスパイスを入手することが目的だったとされている。18世紀にフランス人がモルッカ諸島より苗を持ち出し東アフリカ地方の島々に移植し、その後生産も安定し、現在では原産地よりも移植されたマダガスカル島やザンジバル島等が生産の中心となっている。
丁子のつぼみは採取した時には丁子独特な香りもなくきれいな緑色をしているが、採取後乾燥を行う過程で、酵素の働きによって丁子独特の香りが作り出されていく。良品とされるものは大粒で香りの強いもので、ザンジバル産が最も良いとされている。
有効成分はオイゲノールで、その含量で品質評価は可能だが、桂皮等と同様に、簡単に測定できる精油含量を測定することで十分な品質評価が行える。医薬品としては、胃腸薬に主として用いられるが、歯痛止めの薬や漢方薬にも用いられることもある。食品では前述したようにスパイスとして肉の臭みを取る時などに用いられることもある。
Choji (Clove)
Clove comes from the dried flower buds of the evergreen tree Syzygiunm aromatica, of the family Myrtaceae. As a spice, clove has been famous since ancient times. It is native to the Maluku Islands in Indonesia, and later transferred to eastern African countries. At present, those countries, such as Madagascar and Zanzibar, are the production centers for clove.
When obtained, the fresh flower buds are green and have little fragrance, and in the process of drying, the unique fragrance is awakened by an enzymatic reaction.
Big grains which have the strongest scent are regarded as high grade cloves, and Zanzibar’s are held in the best regard.
Clove is also used to aid digestion and as pain relief for toothache. As a spice, it is often used in meat dishes.