香老舗林龍昇堂

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6月のことを水無月とも呼びますが、水無月といえば?(’14年6月21日)

和菓子です。

正しくは、京都の人間の答えは和菓子、ではありますが。

 

旧暦の6月のことを水無月(みなづき)と呼んでいたことから、新暦の6月のことを水無月とも呼びます。

そして、1年のちょうど折り返し日にあたる晦日の6月30日に、京都ではこの半年の罪や穢れを祓い、向こう半年の無病息災を祈願する神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行なわれます。

(12月の晦日、12月31日大晦日に行われる除災神事は「年越の祓(としこしのはらえ)」と呼ばれています)

この「夏越の祓」に京都の人間は和菓子「水無月」を食べるのです。

といっても、京都の人間は6月30日だけ「水無月」を食べるわけではなく、6月の代表的な和菓子として好んで「水無月」を食べます。また、6月に限らず、例えばそれが5月であっても、販売されている場面に出会うとついつい手がのびてしまう習性を持っております。

140621 水無月
美味しい「みな月」(ご近所の米満老舗さんで販売中。1個120円)

この「水無月」、ういろうの上に小豆が乗った三角形の和菓子なのですが、三角形は氷を、白色は清らかで無垢な状態を、小豆の色は悪魔祓いを意味しているそうです。

昔、夏越の祓には天然の氷が宮中に献上されていたそうなのですが、一般民衆が氷を手に入れることは難しい世の中であったため、氷を模して三角形になったのだとか。

ちなみに京都以外での知名度が大変低いらしく、「水無月は知らない」という話を聞くと軽くショックを受けてしまいます。

梅雨に入り、ジメジメとした蒸し暑い毎日が続く京都ではありますが、一時の涼しさを「水無月」を食べて感じてみるのは如何でしょうか。

☆林龍昇堂☆