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御忌(ぎょき)(’14年4月19日)
御忌(ぎょき)。
聞き慣れない方の方が多いのではないかと思います。
一般的には貴人や祖師などの年忌の法会(ほうえ)を敬っていう言葉だそうですが、浄土宗において御忌とは、開祖法然上人の年忌を修する法会を指すそうです。
そして本日4月19日から7日間(※)、浄土宗寺院においては御忌会(ぎょきえ)が行われています。
宗派が異なる方には特別な行事ではありませんが、こういった情報を耳にされた際に、ご自身にとっての大切な故人のことを思い起こすきっかけにして頂けると幸いです。
参道から望む浄土宗総本山知恩院
浄土宗総本山 知恩院 御忌大会(ぎょきたいえ) 4月18日(金)~25日(金)
浄土宗西山禅林寺派総本山 永観堂禅林寺 御忌会 4月22日(火)~25日(金)厳修
西山浄土宗総本山 光明寺 御忌法要 4月19日(土)~25日(金)
(※)もともと陰暦1月19日~25日に行なわれていたものを、明治の初め頃、参詣者の便や気候等を考えて4月に変更されたそうです。
なお、もともと御忌という言葉は、天皇・皇后の忌日法会の敬称だったそうですが、1524年に後柏原天皇が「法然上人の御忌を勤めよ」という「大永の御忌鳳詔(ぎょきほうしょう)」を発せられて以降は、法然上人の忌日法要を御忌と呼ぶようになったそうです。
その時からこの御忌が絶えることなく続いているということも、それだけで大変大事なことの一つだと思います。
☆林龍昇堂☆