京都便り information-of-kyoto
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10月22日(木)は時代祭です(’15年10月22日)
京都では今年も10月22日には時代祭が行われます。
時代祭とは、「明治維新、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦」の8つの時代について、綿密な時代考証が重ねられた衣装や祭具、調度品で着飾った総勢2千名もの人々が、牛や馬を含む20の列になって、京都市内を京都御所から平安神宮まで練り歩くお祭りです。
なお、行列の通過時刻の目安は、京都御所(出発地点)12時-烏丸御池12時50分-平安神宮14時30分です。ご参考まで。
さて、弊店は京都市中京区の本能学区という所にあるのですが、この本能学区が今年の時代祭におきまして10年に1度回ってくる「鎌倉時代の城南流鏑馬(やぶさめ)列」の当番学区になっておりました。
城南流鏑馬列は馬に乗った狩装束の「1番大将、2番大将、3番大将、4番大将、5番大将」と「わらべ、弓袋差し、的持ち、飼糧桶持ち」らの郎党で構成されているのですが、当番学区の場合は当番学区から1番大将を出し、また着付け等の準備を全て行なうことになります。
総勢2千名になる行列の一つ一つが、このように京都市内の各地域の協力の上に成り立っており、またそれが粛々と後世に受け継がれていることを思うと大変感慨深いものがあります。
「歩く時代絵巻」である時代祭の行列は非常に煌びやかで、ついつい衣裳や祭具、調度品にばかり目が行ってしまいますが、是非とも行列に参加している人々にも注目して下さい。そして可能であれば、是非とも労いの言葉を掛けてあげて下さい。宜しくお願いします。
城南流鏑馬列の準備場所となった元・本能小学校。1582年の本能寺の変で焼失した本能寺の跡地でもあります。現在はそのことを示す石碑があるだけですが、時折、歴史好きな方々が訪れたり、テレビの撮影が行われたりしてします。
2番大将から5番大将が出陣する様子
1番大将
5番大将
行列の様子(白地に黒丸のものが流鏑馬の的です)
行列の様子(1番大将の前をわらべが歩いています)
※城南流鏑馬列は午前10時頃に元・本能小学校(油小路通蛸薬師の角)を出発し油小路通りを北へ、京都御所へ向かって行進を始めました。
☆林龍昇堂☆