香老舗林龍昇堂

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排草香はいそうこう/ハイソウコウ

シソ科のカワミドリ Agastache rugosa の根の部分を乾燥させたもの。医薬品としては芳香性健胃薬として用いられることもあるが、日本では薫香料としてのみ使用されている。

(明確な基原がわかっていないため、以下に基原植物に関する記述を掲載)

中国の生薬の古書「本草綱目」には、「排草香は交趾(現在のベトナム)に産するもので、今は嶺南にも栽培するところがある。草の根で、色は白く、形状は細柳の根のようだ」との記載がある。また、「桂海志」には「排草香は形状は白芽香のようで、芳香の激しいことは麝香のようだ」とある。

日本の植物学者牧野富太郎博士は本草綱目の記載等から、排草香の基原植物として、零陵香の基原植物と同じサクラソウ科のモロコシソウ Lysimachia sikokiana をあげている。また、中国の生薬を集大成したと言われている中薬大事典は同属の Lysimachia capillipes をあげ、地下部ではなく全草であるとしている。
しかし、現実には排草香として流通している材料は本草綱目の記載に比較的近い地下部であり、少なくとも中薬大事典の記載は使用部位において異なっている。

また、モロコシソウは零陵香の記載にも見られるように非常に細く弱々しい草であり、その根が排草香のようなものであるとは考えにくい。植物図鑑は地上部の様子については記載が詳細であるが、根等の様子については全く記載されていない。従って、根の状態で輸入されている排草香については、その基原を明らかにする方法が現状ではない。想像では零陵香のもう一つの基原植物のシソ科のカミメボウキ Ocimum sancitum の根ではないかとも思えるが確証もなく、文献の記載もない。

また、中薬大事典ではシソ科のカワミドリ Agastache rugosa(中国での植物名は藿香、別名は排草香)の根を藿香根として薬用すると記載している。

また、広川書店の薬用植物大事典では、同植物の全草を日本市場で排草香とするとしている。以上の記載および生薬排草香の根についている茎の残形がシソ科の特長である四角形をしていること等から考え合わせると、カワミドリの根を基原に当てるのが現段階では最も適切かと思われ、また現実に薫香料として輸入されている排草香は本植物の根のようである。

Haisoko (Agastaches)

The dried root from the plant Agastache rugosa of the family Lamiaceae.

It is also used as medicine for stomach conditions. In Japan, it is used only in incense.

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